今回は、子音に続きダブルパッチムについて解説していきます。二重パッチムとも言われていますね。
見た目が複雑で、うっかり間違った発音をしてしまいがちなダブルパッチムを今回で習得しましょう。
しかし、いつになっても、「あれ、どっち読むんだったかな」と不安になるものですので、ゆっくりとやっていきましょう。簡単に覚えやすい方法もお伝えします。
今回は、単語の原形の場合で説明します。また、原型を読むときは、一方のパッチムを読むと、もう一方のパッチムは読みません。
※単語の原型とは、わかりやすく言うと辞書に書いてある形のことです。
各パッチムの発音については、こちらの記事をご覧ください。

ダブルパッチムってなんかごちゃごちゃしてて分かりずらいよ〜

そうですね、しかし、焦らなくて大丈夫です!
ダブルパッチムが出てくるたびにゆっくり覚えていきましょう。
ダブルパッチムの発音方法は3種類に分かれる
ズバリ、ダブルパッチムの読み方は、この3種類に分かれます。
1.「左型」(ㄶ,ㅀ,ㅄ,ㄵ,ㄾ,ㄳ,ㄽ)
2.「変化型」(ㄼ)
3.「右型」(ㄺ,ㄻ,ㄿ)
このようにダブルパッチムは、種類によって読む子音が違うので注意しましょう。また、2番の「ㄼ」は単語によって発音が異なるので注意です。迷った時は、その都度調べてみると安心です。何回も見ることで長期記憶になり、忘れにくくなります!
[詳しく]ダブルパッチムを種類別に発音方法
では、さっそく3種類について詳しく見ていきましょう。
1.「左型」(ㄶ,ㅀ,ㅄ,ㄵ,ㄾ,ㄳ,ㄽ)
「左型」は、その名の通りパッチムの左側を読むものです。一覧で見てみましょう。

こちらの7種類になります。では、次にこれらのダブルパッチムを使う単語を見てみましょう。実際の単語がある方が覚えやすいですよね。

「많다(多い)」、「괜찮다(大丈夫)」、「싫다(いやだ)」などは、日常でよく使う単語ですので、覚えておくと良いですね。「右型」を覚えた後に、こちらの「左型」の単語を覚えていくと、効率がいいです。「左型」は数が多いので…。
2.「変化型」(ㄼ)
単語によって変化するダブルパッチムは、「ㄼ」の1つのみです。しかも、ほとんどの単語を左側で読みます。また、数も多くないので、覚えてしまうと楽です。

「ㄼ」パッチムでは、「밟다(踏む)」のみが右側で読む単語となります。「変化型」の単語は、日常生活で頻繁に使われます。覚えて損はなしです!
3.「右型」(ㄺ,ㄻ,ㄿ)
「右型」は、右側の子音を読みます。「左型」に比べて数が少ないので、この「右型」を覚え、それ以外は、左側を読むと覚えるのが楽です。

「右型」のパッチムは、「ㄺ」「ㄻ」「ㄿ」の3種類です。では、実際の単語で見ていきましょう。
一覧の単語の中には、日常生活ではあまり使わないような単語も入っています。覚えて損はないですが、自分がよく使うと思う単語をメインに覚えるといいと思います。

「읽다(読む)」「닭(鶏)」「닮다(似る)」などは、日常でよく使う単語ですね。
※注意
「밝히다(明かす)」と言う単語は「발키다(ぱlきだ)」となります。ダブルパッチムの後に「ㅎ」が続いているため「ㄱ」が「ㅎ」の部分とくっつき「ㄱ+ㅎ=ㅋ」となります。なので最終的には「발키다(ぱlきだ)」と発音する子になります。
順番を簡単に覚える方法
ダブルパッチムの読む順番を簡単に覚える方法をお伝えしますね。それは、「カナダラ順」です。カナダラ順は、日本語で言う「あかさたな…」と言うようなものです。ですので、韓国では辞書を引く時には、「カナダラ順」を使って引くことになります。
この「カナダラ順」を使うとダブルパッチムの読む順番を簡単に覚えることができます。では、カナダら順を見てみましょう。

「カナダラマバサアジャチャカタパハ」と子音に基本母音の「ㅏ」をつけて発音しています。
基本的には、この順番の左側にあるものを優先して読むと覚えると楽です。これさえ覚えてしまえば、ダブルパッチムが出てきても怖くありません。ただし「ㄻ」「ㄿ」「밟다(踏む)」はこの法則に当てはまらないので注意してください。
例1:「많다(多い)」は、「ㄴ」と「ㅎ」のダブルパッチムなので、カナダラ順をみると「ㄴ」の方が先に来るので「ㄴ」を読む。
例2:「싫다(いやだ)」は、「ㄹ」と「ㅎ」のダブルパッチムで、カナダラ順をみると「ㄹ」の方が先に来るので「ㄹ」を読む。
例3:「밟다(踏む)」は、例外の単語なので、「ㅂ」を読みます。
まとめ
いかがだったでしょうか
複雑なダブルパッチムですが、覚えるべきことはそれほど多くないためすぐに覚えることができる方もいると思います。では今日のまとめです。
- ダブルパッチムはどちらか一方を読む(※原型の場合)
- 「カナダラ順」の先に出てくるパッチムから読む
- 例外:「ㄻ」「ㄿ」「밟다(踏む)」はしっかり覚える
今回は、この3点を頭に入れていただければと思います!
一度で覚えるのは大変なので、ゆっくり覚えていくのがおすすめです!
では、これからも頑張りましょう!アンニョーン!
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